「え?!」 「ゴメンナサイっ。 ・・・教室に残ってる道具持ってくるね」 「え、ちょっ、一ノ瀬さん?!」 その場を慌てて走り去る だって、涙が出るから バレないために 見られないように、走った 彼女の代わりは私には出来ない 確かに願っても無いチャンス 私の欲しかった場所は2つ返事で手に入れられるかもしれない だけど、宮永さんが頑張ってきて なのにその気持ちを知ってる私が 宮永さんの気持ちを知ってる私が 早瀬川くんを好きな私が・・・ 横取りしちゃうなんてできるわけがない