「今日は止めよう」








「ぇ・・・







・・・で、でも!!!

本当に少しで!!少ししたら絶対に行くか「いいつってんじゃん」











「・・・っ」










「・・・じゃ」












そう言ってブチリと切られた通話











プープーっと通話終了を知らせる音が冷たく私の耳に届いた
















私はきっと









心のどこかで甘い期待をしていたんだ











あの時みたいに










あのお祭りの時みたいに













"大丈夫だよ、"って笑顔で・・・














言ってくれるかもなんて














馬鹿だ・・・私













こんなの怒るに決まってる













私、約束破ったんだもん














怒るのは当たり前のことなのに・・・














馬鹿だっ・・・ワタシ













「みぅー早く行こー?」













「あ、うんっ・・・」















繋がれた手をプラプラ揺らし、ぷぅっと頬を膨らませる楓人くん












「・・・行こっか」