月が綺麗だね。



『えっ……』


今まで一回も私に怒鳴ったことがない瑞樹君がはじめて怒鳴った。


「今僕に近づくと玲まで逝くことになるよ。そんなのは絶対に嫌だ。」


『どうゆうこと……?』


「言ったでしょ?僕死んだんだって。」


だんだんわかってきた。


『……グスッ』


最後まで女泣かせるなんて最低な男、って言ってやりたかったけど言えなかった。


だって最後は泣かされたけど、笑顔をくれたのも生きることを教えてくれたのも瑞樹君だから。