「ずぶ濡れですね。今日天気予報では晴れって言ってたのに。」 黒い髪に白い肌、黒いパーカーでフードを被った彼は女の子みたいに綺麗な顔をしていた。可愛いというよりかは、綺麗で整ってる。 『誰……?』 「んー、僕の事は後で教えますよ。それよりこんな雨の中傘もささないでいると風邪ひきますよ。」 『どこに行けって……?あたしに居場所なんかないんです。ほっといてください。』 居場所なんか、どこにもない。