「ん?」 絶対聞こえてたでしょ。いたずらする子供みたいな顔で聞こえなかった、と彼。 『ありがとって言ったの!』 しょうがなくもう一度お礼を言うと彼は優しく微笑んだ。 少しドキッとしたのは秘密。 「照れてる?」 『照れてないもんっ。』 嘘。照れてたよ。