「修都、お待たせ」 「おお、智貴」 お父さんがドアを開けて、修都さんの声が聞こえた。 ああ、ついに対面か… 目線を合わせたら終わりだから 下を向いていよう。 目を合わせるとしても修都さんと夏美さんだけ。 「まあ、智尋ちゃん!綺麗になったわねぇ」 「こんばんは。ありがとうございます」 「ほら、修二。挨拶しなさい」 「こんばんは…」 半年振りに聞いた。 やはり、消えてはいなかった感情。 封印していたはずの想いは 彼の声だけで呼び覚まされた。 中津修二。 あたしの幼なじみで大切な人。