始まりの予感



ポカーン


効果音を付けるなら、それが一番妥当だろう。


見た事も、聞いた事もないような有明君の姿があまりにも強烈で。


ショックというか、見てはいけないものを見た気がした。





って、いやいやいやいや。

イチャイチャしてませんから!!

誤解ですからーっ!!



誤解を解こうとピシャンと閉められた扉に向かって手を伸ばすも、さっきの有明君の姿が思い出されその手は無残にも空を切った。


二度とここには近付くなって、もう利用しちゃダメだって事?


確かにイチャイチャする場所ではないけど。

悪いのは完全に私達だけど。

したくてしてたわけじゃない。

いくらなんでも、二度と近付くなはないんじゃない?



「あいつ、かなり切れてたな!図書室と結婚する気か?」



「エイジのせいでしょ!」


とりあえず、後の言葉はスルー。
もう疲れたよ、私は。



「元はと言えば、シオが押し倒すからだろ」



「いや、押し倒してないし!」



あんたの思考回路はどうなってんのよ?


どう解釈したら、私が押し倒した事になるわけ?



「やべえ、シオの胸の感触思い出した」



頬を両手で覆うエイジ。
その顔は明らかに私をバカにしている。



「この窓から突き落として、今すぐその記憶を抹消してやろうか?」



ヘラヘラ笑っているエイジに、私は真顔で返事をした。