始まりの予感



私を抱き締めるエイジの腕の力が強まって行く。


「シオは男の事情ってもんを全くわかってねぇな。身体で責任取れ」


いや、そりゃ女だからね。

わかるわけなくね?

わかる方が逆にすごいわ。


「バカな事言わないで!早く離れてよ」


そう言い、エイジの腕から逃れたくて身をよじる。

だけどエイジは全然力を弱める素振りを見せない。


「だから無理だって」


ジタバタする私を、エイジは逞しい腕で羽交い締めにする。

終いには足を私の身体に絡めて、完全に動きを封じられた。


「ちょ、ちょっと」


「んー、シオの胸が当たってやべぇ」


「きゃー、やだ!変態!本気で離せ!」


「無理。火付いたかも」


は?

無理はこっちのセリフだ。

いい加減にしてほしい。

どうしてここまでエイジのワガママに付き合わなきゃいけないのよ。


ん?火付いたかもって……


なにが?