「…じゃあ、6回妊娠すれば、2人は産めるかも…ってことだよね?なら別に離婚とかしなくても、もっと頑張ったらよかったのに…」
「私もそう思ったよ…。けど旦那とその母親が私にチャンスを与えてくれなかったんだよね…。私、長男のところに嫁いでたからさ、ろくに後継ぎも産めない嫁は御払い箱なんだって…。笑っちゃうよね…」
かける言葉が見つからなかった。
まおちゃんはどんなに子どもが欲しかっただろうにと思った。
そして、子どもが欲しくても産めない人に比べれば、
自分はなんて贅沢な悩みに苦しんでいるのだろうと思った。
「亡くなった3人の子どものこと、忘れた日はないよ…。だって、病院でもらった超音波写真とか見るとさ…、僕らはちゃんと生きてたんだよって、あの子達、私に訴えてくるんだよ…?3人がどんな気持ちで死んでいったのかと思うと、なんかもうやりきれなくてさ…」

