アウト オブ ザ ブルー


友実の披露宴は普通と言っていいほど一般的なものだった。



披露宴前に親族だけで神前結婚式を終えたという新郎新婦は、オーソドックスな和装姿で登場した。



知人の紹介で出会ったという友実のダンナ様を私は初めて目にしたが、細くて顔もまあまあで、いかにも友実が好きそうなタイプだと思った。




披露宴ではまず両家の主賓による祝辞が読まれ、乾杯の後、ウエディングケーキにナイフが入れられた。


その後余興として、新郎の友人代表によるスピーチと、キーチのスピーチと、友実の妹さんのピアノ演奏と、新郎の友人グループによる結婚式の定番曲がカラオケで披露されたりした。


それから新郎新婦は一旦席を外し、洋装姿で再入場すると、これまたよくあるキャンドルサービスが行なわれた。


最後に花嫁から両親への手紙の朗読があり、新郎とその父の挨拶が済むと、宴はそこでお開きとなった。




親友の結婚式ともなると感動もひとしおのような気がするが、私はキーチのことが気になってそれどころではなかった。


けれど私はキーチと別のテーブルに座っていたので、私達が再び言葉を交わすチャンスは全くなかった。