キーチは「へえ、いい名前じゃん」と笑っていたが、
少しして目を大きく見開くと、
急に真面目な顔をして、「それって、もしかして…」と言った。
「え…?」
続きを聞こうとすると、彼は目線を下に落とし、急に首を横に振った。
「いや…、なんでもない」
そして披露宴会場へ入っていく人達を見て、左手首の腕時計に視線を移した。
「俺達もそろそろ行くか…」
「あ…、うん…、そうだね…」
彼に続いて、私もゆっくり腰を上げた。
みーくんの名前を聞いた後のキーチの反応が気になったけど、
私は彼が何を思ったのか、結局聞くことができなかった。

