彼の言葉を気にしつつ、私はすぐに受付を済ませると、その場で受け取った席次表を開いた。
そして目を疑った。
90人近く書かれてある招待客の名前の中に、
『新婦恩師 和泉喜一様』という文字があったのだ…。
驚いてその場に立ち尽くしていると、
私は誰かにポンと肩を叩かれた。
振り返ると、
目線の先にはキーチの笑顔があった。
「久しぶり」
その顔は最後に見たものとはうって変わって、実に晴れ晴れとしていた。
「披露宴までまだ時間あるし、よかったらちょっと話さないか…?」
キーチがそう言うので、私達はひと気の少ないロビーの隅へと移動した。

