そして私は、久々にキーチのことを思い出していた。 心の中の彼に話しかけてみる。 キーチ、今日私達の子どもが生まれたよ…。 私とキーチの名前を取って、『みーくん』って名づけることにしたよ。 みーくんのおかげで、これからも私とキーチは見えないところでつながっていられるんだ。 それってなんかすごくない? だから、私はもう大丈夫だよね…? あなたと一緒にいられなくても…。 喜びに包まれながら、 私はそんなことを考えていた。