退院後。
私はマサとふたりで、彼の家族に離婚の報告をし、そうなるに至った経緯を全て話すことになった。
思った通りみんなあっけにとられていたが、誰かにとがめられたり、離婚を引き止められたりすることはなかった。
やっぱり私はこの家のお荷物だったんだと改めて感じた。
最近まで自分がこの家に尽くしてきたことを思うと、あれはなんだったんだろうとむなしくも思えた。
離婚届を出した後、私はすぐ深井家を出ることになった。
そんなに多くない荷物をまとめながら、この家に来た日のことをぼんやりと思い返してみる。
あれからもう1年になるのかと思うと、時の流れが本当に短く感じられた。
この間予想できないようなことがたくさん起こって、私はこうしてマサと別れることになってしまった。
縁があって一緒になったはずなのに、
マサとは鎖のようなものでつながれていたはずなのに、
それもあっけなく切れてしまったかと思うと、この世の無常さを感じずにはいられなかった。

