それは、私の妊娠とはなんの関係もない話だったが、驚くべき話だった。
なぜマサが今そんな話をするのかわからなかったけれど、とりあえず彼の横顔に問いかけた。
「どうして…?」
「だってうちの県、採用人数少ないじゃん…。合格しても即採用ってわけじゃないし、それが嫌だったから今年は採用枠が大きい東京を受けることにしたんだ…。あっちだったら、合格すれば採用の可能性は高いし、ミッチに相談しなかったのは悪かったと思うけど、出願する頃ミッチはそれどころじゃなかったから…」
「じゃあ、マサは来年から東京に行っちゃうの…?」
「ああ」
「それで、一生あっちにいるわけ…?」
「まあ、そういうことになるかな…。母さんのことは卓が面倒見てくれるだろうし」
「そんな…」

