10月初旬。
このところ昼と夜の気温差が激しく、私はなんとなく微熱を感じていたのだが、ある日急に高熱を出してダウンしてしまった。
熱が下がった後も体がだるく、起きているのがつらかったので、仕事も家事も休ませてもらって、数日間横になっていた。
けれど一向になおる気配がない。
「長引くと大変だぞ。早く医者に診てもらえよ」とマサが言うので、私は近くの内科医院へと足を運んだ。
マサに渡された保険証には『深井みちる』という、私の今の名前が記されていた。
その名前にはまだ少し違和感があったが、とりあえず受付に出し、待合室で名前が呼ばれるのを待った。
しばらくすると私は中待合室に通された。
そこでは最初に看護師から体重計にのるよう指示を受けた。
それが終わると体温計を渡され、熱を測っている間に
「今日はどうされましたか?」
「いつ頃からそのような症状が出ましたか?」
などと次々に質問をされた。
聞かれるまま答え、ピピッと音がした体温計を看護師に返す。
すると私の体温を確認した看護師は、「熱もありますね」と言って、ドキッとするようなことを聞いてきた。
「最後に生理があったのはいつですか?」

