アウト オブ ザ ブルー


「俺がミッチに気持ち伝えたのは、ちょうど深雪に妊娠を報告された直後のことだったんだ…。正直、あいつと付き合っててもお前のことが気になってたし、これで自分の人生決まるのかと思うと、なんか嫌になっちゃってさ…。ミッチに振られれば、自分の気持ちにケジメをつけられると思ったんだ…」




彼はこちらを向き直って続けた。


「けどミッチ、俺の気持ち受け入れてくれただろ…?俺、予想外の展開にどうしていいかわからなくなっちゃって…、結局、お前とはあんなふうにしか付き合うことができなかった…」





初めてキーチの苦悩を見た気がした。




「ごめんな、嫁に来いとか言っといてさ…。 いっぱい期待させちゃったよな…」






言葉の代わりに涙が出た。




それは、ポロポロ流れて止まらなかった。