すると食事を終えたマサが箸を置いて言った。 「でも、働く気はあるんだろ?」 一応うなずく。 「やっぱ英語を使える仕事がいいだろ?」 少し考えた。 「うーん、もうあんまりこだわりはないかも…」 そう言ってまた蕎麦を口に運んだが、マサの次の言葉で、私はそれを喉に詰まらせそうになった。 「あのさ、良さそうな話がひとつあるんだ…。だからそろそろこっちに戻って来ないか…?」