それから何時間かが過ぎ、テーブルに突っ伏して眠っていた私は、「お待たせ」と言うコージさんの声で起こされた。
顔を上げると目の前にコーヒーがふたり分置かれていて、コージさんが椅子を引いてそこに座ろうとしていた。
腕時計に目をやると、もう深夜をとっくにまわっている。
「ありがとう…。ごめんね、お疲れのところ…」
「俺は構わないけど…、話って何?」
コージさんがコーヒーをすすり出すと、私は深雪ちゃんの言葉を一字一句覚えている限り伝えてみた。
深雪ちゃんの名前が出るとコージさんはずっとうつむいていたが、
私の話が終わると、目線をこちらに戻して大きくため息をついた。

