式の後はテーブルに手の込んだ料理が運ばれ、そのまま披露宴となった。 形式ばったスピーチや余興などはなく、 乾杯が終わるとキーチも深雪ちゃんも自由に食べたり動いたりして、招待客に次々と挨拶をしていた。 深雪ちゃんはベビードレスを着たさっちゃんを両手で抱き、誇らしげにみんなに見せて回っていた。 さっちゃんは写真で見せてもらったときよりも太っていて、顔立ちもはっきりしていた。 彼女のかわいらしい顔を祖父母のそれと見比べると、やっぱり父方の血を引いているように思えた。