「出してきたって…、婚姻届、もう市役所に提出しちゃったの…?」 マサはうなずいた。 「うそ…」 「ホント。就職の関係で明日付けで受理してほしいって頼んだら、なんとかオーケーしてもらえたからよかったよ」 “人生はまさに『アウト・オブ・ザ・ブルー』だ…” 真っ白になった頭に、キーチの言葉が浮かんだ。 「そんなわけで、明日からミッチも名前が変わるってことでよろしく」