「ミッチもこの新メニュー食べてみれば?かなりイケるよ」
そう言って串カツを頬張るマサに言葉を返す暇もなく、友実が機関銃のように話し始めた。
「ねえミッチ、聞いてよー。今日うちらキーチゼミの日だったんだけど、プレゼンのときに私、考察が甘いってキーチにさんざんイヤミ言われたんだぁ…。もう、ホントやんなっちゃう…!」
それを受けてマサが笑う。
「でも俺もお前の発表聞いてて、キーチと同じこと思ったよ。友実、このままだとマジで卒業やばいんじゃない?」
「何、マサまでそんなこと言うわけぇ?ひっどーい!!」
友実がふくれる。
ふたりとも相変わらずだなあと思いながら、私はこの場をどう逃げ出そうか考えていた。
そのとき、
思わぬ助け舟が出た。
同じ国交部の1年後輩の女の子がふたり、私達に声をかけてきたのだ。

