家に帰るとマサはどこかへ出かけたのか留守だった。
私はマサの机の前に座り、先ほど母からもらった封筒を取り出した。
封を切ると、中には白い便箋4枚に黒いボールペンで書かれた手紙が入っていた。
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みっちゃんへ
前略 お体はいかがですか。
先月はお父さんが突然あのような話をしてしまいごめんなさい。
あなたはさぞ驚いたことでしょう。
あなたをだますつもりはなかったのですが、あんなかたちであなたを傷つけてしまったこと、もう一度謝っておきます。
本当にごめんなさい。
優くんと入籍するということで、もう戸籍謄本は取り寄せたのでしょうか。
それを見ればわかると思いますが、お父さんが言ったように、私はあなたと血がつながっていません。
あなたは私を一体どこの誰なんだと疑問に思っているかもしれませんね。
あなたももう大人になったことだし、結婚して独立していく前にこの件について少し知っておいてもいいかなと思い、今日はこうしてペンを執ることにしました。
よかったら続きを読んでください。
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