「そうだ、婚姻届はもう書いてくれた?」 そう言われ、ふと我に返った。 そういえば入院中に渡されていた婚姻届は封筒にしまわれたまま、あれきり日の目を見ていない。 「ごめん、まだだ…」 「じゃあ書いたらまた俺に返してよ。誰か親戚に右側埋めてもらうから」 私は黙ってうなずいた。 「婚姻届と一緒に提出する書類も用意しといてな」