「子どもだっていつ早産するかわからないんだ。やっぱり届けを出すのは少しでも早い方がいいだろう…?4月1日は俺が帰宅してから一緒に市役所の時間外窓口に届けに行こう」
マサは強引にそう予定を立ててしまったのだ。
「いいだろ?」と微笑むマサに、私は何も言えなかった。
というより、何も言わなかった。
何を言っても無駄な気がした。
自分とマサは、切っても切れない業縁で結ばれているのかもしれない。
赤い糸や黒い糸ではなく、腐った鉄の鎖でつながれているのだ…。
心のどこかでもがこうとしている自分をあきらめさせるためには、そう考えるしかなかった。
これ以上頭を悩ませたくなかった。

