けれど私の心はなんとなくまだモヤモヤしていて、すぐその場から動く気にはなれなかった。
私がついて来ないのに気がついたのか、コージさんが振り返った。
「どうした…?」
私は再びモヤモヤした気持ちをコージさんに打ち明けていた。
「でもね…、私の悩みはそう簡単に解決しそうにないんだよね…」
「え?」
「だって、これから相手にやっぱり結婚できないって言わなきゃいけないし、家族や周りの人にも事情を説明しなきゃだし…、もうかなり気が重いよ…」
ため息をつきうなだれると、彼はゆっくりこちらへ戻って来た。
「しょうがないなあ…。なら俺が幸せを分けてやるから、それを頼りに頑張ってくれよ」

