「なるほどね…」
「私、どうしたらいいのかなあ…」
コージさんは何も言わず、しばらくジャケットのポケットに手を突っ込んだまま空を見ていたが、やがておもむろに口を開いた。
「ひとつの悩みに対する答えなんてさ、ホントは何通りもあるんだろうと思うよ…」
「え…?」
「どの答えを選んでも、それが実際正しいかどうかなんてずっと後にならなきゃわからないし、そこから続く未来だって、気持ちひとつで幸にも不幸にもなり得るんだ…。だから、自分がこれだと思う答えに素直に従えばいいんじゃない…?」
私には少し難しいコメントだった。
「そんなこと言われても…」
「何?」
「もう悩むだけ悩んだってかんじなのに、自分ひとりじゃなかなか答えが出せなくて…。できればコージさんの意見も聞かせてほしいんだけど…」
「そう…?」
「うん…」
するとコージさんは私のリクエストに答えてくれた。

