アウト オブ ザ ブルー


そして訪れた夕方。


コージさんが病室に戻って来ると、私達は看護師の目を盗んで屋上にあがった。



エレベーターで最上階まで行き、天に続くドアを開けると、風がゴーっと吹いて来た。


太陽は既に傾いていて、さすがに私達の他に誰もいなかった。



いっぱい着込んで来たつもりだったが、やっぱり寒い。


けれど寒さなど気にしている場合ではない。


点滴を引っ張りながら町が一望できる場所まで移動すると、コージさんは私のあとをついて来て「おっ、結構眺めがいいなあ」と言った。



そして彼が隣に立つのを待って、私は初めてコージさんにこれまでの話と結婚についての悩みなどを打ち明けた。