マサに全部任せられればどんなにいいだろう…。
けれど忍ちゃんのこともあるし、私はこのままマサに頼り続けることに疑問を感じ始めていた。
途方に暮れながら婚姻届を眺めていると、
「こんにちはー」と言いながら、コージさんがカーテンを開けて入ってきた。
彼は私が手にしていた婚姻届を覗き込むと、「なんだ、みちるはシングルだったのか」と言った。
とたん私の目から涙が落ちた。
「ちょっ…、どうした…?」
コージさんは私の涙を見るなり、心配そうな顔をした。
「ん…、いろいろあってちょっと悩んでたんだ…」
そうぼやくと、彼は少しして言った。
「じゃあさ…、仕事が終わったら少し話を聞いてやるから、全部愚痴ってすっきりすればいいよ」
「え…」
「夕方になるけど、いい?」
「あ…、うん…」

