「これって…」
「見てわかるだろ…?結婚指輪だよ」
マサが照れくさそうに笑った。
「それはわかるけど…」
私が言いたいのはもっと別のことだと思いながらうつむいていると、
マサは姿勢を正して言った。
「ミッチ…、俺達そろそろ仲直りしないか…?あれからいろいろ考えて、ミッチとは一緒にならない方がいいかもって思ったこともあったんだけど…、やっぱり俺、ミッチのこと嫌いになれないみたいだ…」
さらにマサはザックの中から茶封筒を出すと、それを私の前に置き、「暇なとき書いといて」と言って、カーテンの外へ出て行った。
封筒の中にはマサの署名捺印済みの婚姻届が入っていて、彼の本気さを感じた。

