私はそんなふうに自分が彼女の人生の邪魔をしていたなんて、全く知らなかった。
彼女が私に嫌な態度を取るのも当然だろう…。
私のために忍ちゃんが夢をあきらめることになるのなら、やっぱり子どもはひとりで育てようかという気もしてきた。
悩んだ。
けれど子どもの将来を考えると、そう簡単に結論は出せなかった。
年明け。
正月が終わっても、マサの家に帰りづらかった私は、ずるずると実家に居座り続けた。
マサから「こないだはごめん、俺も家に戻ったからミッチも早く帰ってこいよ」というメールをもらったが、
私はまたすぐ彼の家で世話になる気にはなれなかった。
でもあと少し学校に行く必要があるし、病院に検診にも行かなければならないので、いずれにしてもあの町に戻らなければならない。
友実は卒業の見通しがついて近々アパートを引き払うということだったので、
私は両親に内緒で、しばらくまおちゃんの部屋においてもらうことにした。
彼女は私にとって姉のような存在だし、一応妊娠の経験もあるのでいざというとき心強い。

