「―――猫のウィステリア?」

相手、
ウィステリアらしき人は目を輝かせてそれに答える。

『コハルっ!!
コハルっっっ!!』

ガバッと抱き付かれ、
起こしかけていた身体を地面にぶつける。



………ちょっと痛い。



スリスリとくっついている彼の頭にはパタパタと動く
『猫耳』。





チラチラと揺れているものが視界に写る。

しっぽだ。