あたしの名前、九鬼魅和(きゅうきみわ)。 高校二年生の16歳。 現在、五時間目。 授業をサボって屋上にいます。 「ねぇ、魅和ちゃん」 隣であたしに寄りかかってくるのは、 佐々木綾斗(ささきあやと)。 三年生で、一応先輩。 茶髪のさらさらした髪は、 つんつんたてて、 前髪をガバッとあげてる。 綾斗は、多分この学校で一番モテる。 だってこんなにイケメンなんだもん。