そしてリョウスケは うちの顔に自分の右手と左手を ほっぺたに重ね 『さち?? 笑って 笑って スマイル スマイル したら いつかほんとうに 笑える時がくるから』 いつからかそれは うちのおまじないになっていた… もう一度リョウスケの左手と うちの右手を重ね手を握った 一つ3900円の そんなに高くはないペアリング でもずっとずっと 輝き続けるょね… その日うちとリョウスケは 家には帰らず二人っきり の夜明けをすごした…