ふともう一度お腹に手を当てた…
少し膨らんでいたお腹は
ぺちゃんこになっていた…
自然に涙がこぼれた…
今まで自分がしてきた事を後悔した
一つの命を犠牲にしなければ
気付けなかったのか…
そんな自分が情けなかった…
外からは、元気な
赤ちゃんの泣き声と
笑っている赤ちゃんの
お母さんの笑い声が響いていた…
最低な人間…
汚れきった体と感情のない心…
この先生きていて何があるのか
手を切る事を
やめられなくなっていた…
何もしたくない
何も考えたくない
想い出すのは
汚い男達の笑い声と
汚い男達の顔だけだった…
