うちはただまたみんなで

食卓を囲んで

笑い合いたかっただけだょ…



お金がなくたって

狭い部屋だって

みんなで楽しく

暮らしたかっただけなんだょ…


広いマンションぢゃなくて

あの二階建ての2LDKの古い

アパートにいた時すごく

幸せだったんだょ…

きっとどんなに暴力を

振るわれても、怪我をさせられても

お母さんの事

嫌いになれなかったのは

こんなお母さんだってどっかで

分かっていたからなんだね

ただうちはね…


小学校の時校長先生に

抱き締められた時みたく

お母さんに抱き締められたかった

だけだったんだょ…

それだけで満足だった

あのアパートにいた時

小学校に入学した時

家に帰ればお母さんの

笑顔がいつもあった…


お母さんの暖かい手があった…

『さち』

とゆう優しい声

抱き締めてくれた暖かい手と体

ただ優しさを忘れたんだね…

お母さんはあの時と何も

変わっていなかったんだね…

ごめんね、お母さん…