みんなでご飯を食べる事は
その時にはもうなかった…
いつものような夫婦喧嘩
うちは妹たちの面倒を見て
違う部屋で一緒に寝ていた
次の日起きると
いつも寝ているはずの
お母さんがいなかった
お父さんに
『お母さんは?』
何も答えようとはしない
お兄ちゃん達の部屋に行き
『お母さん知らない?』
『しらねぇよ!!!』
と怒鳴られ…
その夜だった
玄関のドアが開いた
玄関に急いで向かった
そこにはお母さんが
立っていた…
意識があるのかないのか
ずっと立ち尽くしたまま
『お母さん?…』
ふとお母さんの左手を見た
『何やってんだよ!!!』
うちは怒鳴りつけた
お母さんの左手は
赤い血で染まっていた…
睡眠薬を飲んだせいで
意識がないように見えていた…
