そして3月になり
最後の手術の前日
2001年3月11日
いつものようにリョウスケと
夜電話をしていた
リョウスケはまた病院を抜け出していた
『いよいよ明日最後だな☆』
『だね♪♪
なんか早いんだか遅いんだか(笑)』
『俺には長かったな…
さちと逢えない事がこんな
辛いなんて想わなかった…
まぢ改めてお前の大事さが
分かった気がするょ☆』
『そんな誉めないでょ(笑)
照れんぢゃん♪♪(笑)』
『さち?』
『うん??』
『これから話す事ちゃんと
聞いてほしい…』
『なになに??!(笑)
嬉しいこと?嫌なこと?』
『お前にはきついかもしんねぇ…』
『ぢゃやだ…
聞きたくない
そんなん聞きたくない!!!』
『さち』
『あーあー!!!
やだやだやだやだや…』
『さち!!!
真剣に話てんだ!!!
真剣に聞いてくれょ…』
『うちだって真剣だもん…
怖くて聞きたくないょ…
聞くの怖いもん…』
『ごめんな…
お前にばっか嫌な想いさせて…
でもちゃんと話さなきゃ
ダメなんだ
さちだからちゃんと真剣に
話たいんだ…』
そしてリョウスケは話だした…
