あれから,私は
涙が枯れるまで泣き続けて
ルウに支えられながら,家に入った

お母さんは何も言わずに
私を部屋まで連れて行ってくれた

お母さんはルウに,

「ありがとう」
と、だけ,伝えていた

次の日,お母さんは
部屋にきて
「学校休む…?」

『うん…』

こんな顔で学校なんて
行けないし…

ルウには悪かったな…

ブーッブーッ

メールだ

受信 王子

[ゆっくり休めよ]

ルウ…

[うん…ありがとぅ]

ルウには感謝しきれないくらい…

[おぅ!帰り,そっち行っていい?]

家に来るっていう事⁉

でも…嬉しいっ!

[うん!待ってるー!]

[よしっ!ゼリーとか買っていくな!]

[うん!ありがとう!]

パタンッ

ふふふっ…

やばい…顔がにやけちゃう…

あっ!この顔じゃ…ね

私はタオルを濡らして
目に当てた

これで少しはマシになるかな…


あぁー,早くルウ来ないかなぁ!

あれ?
私,こんなにルウが好きだったっけ?

不思議だね…
昨日は、なんかすっごく
悲しくて泣いてたのに,

今日は、嬉しくて
顔がにやけちゃう…

雷斗…
今までありがとね…

もぅ、二度と
思い出す事はないょ…