私の家につくと、
ルウは黙って帰っていった

ミカさんを私のベッドに
寝かせて,傷の手当てをした

「理沙ちゃん…ありがとね」

『いいんですょ…』

「私が雷斗に殴られた理由知りたい…?」

私は,黙って頷いた

「雷斗がさ…壊れてきたから…‘理沙ちゃんが好きなんでしょ?素直になりなょ’って言ったら殴られちゃった…」

『え…』

私の名前が出てきたから
驚いた…

「理沙ちゃんが止めてくれなかったら…私…今頃,病院送りだょ…ありがとね」

「あとね…最後に言った,雷斗の言葉…」

‘二度と俺の前に現れんな’

頭の中で響いている

「本音じゃないょ…雷斗は理沙ちゃんじゃなきゃダメなんだょ…理沙ちゃん…お願い…!雷斗を助けて…」

ミカさん…

色んな人に
そぅ言われるけど

私はどうしたらいいのか
分からないんだょ…


雷斗に拒絶されたから
もぅ…どうしようも出来ないのかな…


みんな
雷斗じゃなくなっている。って
言うけど…

雷斗は雷斗。って
私は思うんだ…


髪の色シルバーでも
性格が変わっていても…

雷斗は雷斗だょ…

他の誰でもない…


荒伎 雷斗って言う
一人の人間だょ…