花火大会は終わり

今日は夏休み最後の日

私はSKYのたまり場にいた

『雷斗はどこなのー!?』

そぅ,たまり場にいるのに
雷斗の姿が見当たらない

「理沙さん…さっきからうるさいです…」

龍くんからの冷たい視線は
スルーしよぅ…笑

『ねぇ!龍くん!雷斗はぁ?』

「雷さんはこの辺の総長の集まりに出かけてます。って何度も言いましたよ?」

『龍くん冷たーい!…って,前にも聞いたけど龍くんの好きな人ってどんな人?』

「えっ⁉…言えませんよ!!」

『なんでょー!てか,敬語はやめょーよ!』

「…わかった」

『よしっ…で,だれ?私の知ってる人?』

「言わない!」

『ケチーっ!…あっ,ねぇ龍くん』

「なに?」

『雷斗の元カノのミカさんって知ってる?』

雷斗は友達って言ってたけど

最後に見た
ミカさんの不気味な笑みが
忘れられなかった…

「そりゃ知ってるよ…」

『そっかぁ…』

「会った事あるの?」

『うん…花火大会の時会ったんだよね…最後に不気味な笑みを残して行ったから気になっちゃって…』

「ミカさんは俺と同じ高校で雷さんと同級だよ…雷さんと別れた後の事は知らないけど,最近またここに来だしたんだ…雷さんは会うのを拒否しているから追い返しているけどねっ…」

『そっか…雷斗…離れていかなぃよね…?』

また,泣きそうだょ…

龍くんに聞いても
なにもないのに…

「理沙…俺にしとけばいいのに…」

『…えっ?』