「理沙ちゃん…行こっ」

『えっ⁇』

雷斗さんが
私の手をとり
出口にズンズンと歩き出した。


いきなりどーしたのかな?

『日向くん‼またね‼』

ぇ?
日向くんの瞳は
とても切なげだった。

どぅしてそんな瞳をするの…?

私と雷斗さんは
倉庫を出た。

『どぅしたんですか…?』

「わりぃ…嫉妬した…」

『ぇ…?』

「乗って?送るよ」

『はぃ』

ブゥゥンッ

エンジン音の後
バイクが走り出した。

嫉妬したって
どぅゆう事…?

雷斗さんの
言葉が気になって
仕方なかった。

わたしの家には
あっとゆう間についた。

「…あのさぁ」

『はぃ?』

「俺…理沙ちゃんが好きなんだ」

え…?

雷斗さんが私の事が好き…?

『嘘ですょね…?』

そうだょ…
またからかわれてるんだ…

「こんな嘘つくわけねぇだろ…」

『だって‼雷斗さんには…彼女いるんですょね?』

「え?今はー…『信じれませんょ‼』

ガチャ

私は雷斗さんの言葉を
遮り、家の中に入った。

私最低だ…

だって今日
奈那美に聞いたんだもん…

簡単に信じれないょ…

私はトボトボと
自分の部屋に入った。

ガチャ

部屋に入ると
足の力が抜け
ペタンと座り込んだ。

『…ウッ…グスッ』

涙が次から次えと
流れてくる…

どぅして泣いてるの…?

雷斗さんの笑顔が
頭から離れない…