でも、雷斗さん
彼女がいるのにいいのかな…?

バイクは走り出した。

雷斗さんの
背中はやっぱり温かくて
心地が良かった。

それに、雷斗さんは
今日は特攻服じゃなくて
私服だった。

違う一面に
ドキドキしちゃった…

15分ぐらいで
近くのショッピングモールについた。

「入ろっか」

雷斗さんは
さりげなく私の手を握った。

とっても嬉しいはずなのに…
罪悪感で押しつぶされそうなの…

胸が痛いょ…

でも、手を振りほどく事は
出来なかったんだ…

私たちは中に入った。

『何か買うんですかっ?』

「新しい香水が欲しいなーって」

香水かぁ…
でも、雷斗さん
今も香水つけてるよね?
シトラスっぽぃ匂いがするし…

私と雷斗さんは
香水が売っているお店にきた。

お店の中には
たくさんの香水があった。

「理沙ちゃんに選んでほしーなっ♪」

『私ですか?』

「うんっ‼理沙ちゃんのは俺が選ぶから‼」

『わかりましたっ』

私なんかが
選んでいいのかな…?

私はお店を物色しだした。

雷斗さんはぁ…

これじゃなぃなー

気になるやつを
匂ってみて雷斗さんに
合う香水を探した。

うーん…

最後に
BlueSKYって言う名前の
香水を見つけた。

ふふっ…
名前だけでも雷斗さんに
ピッタリだなっ…

匂ってみると
レモンとか甘酸っぱい感じの
匂いがした。

これだ‼

雷斗さんにピッタリだっ‼

チラッと雷斗さんを見ると
真剣な顔で香水の匂いを嗅いでいた。

可愛いっ…