自分で認めたくなかったんだ…

本当は…


本当は雷斗さんの事が
好きなのに…

ん?

雷斗さんが
私に手招きをしている。

『ちょっと行ってくるね』

私は尋くんに
言ってから

雷斗さんの所に行った。

『どぅしたんですか?』

「理沙ちゃんに会いたくなったから♪」

雷斗さんは
どこまでが嘘で
どこまでが本当か分からない。

だから、期待をしてしまうんだね…

「これから俺とショッピングしない?」

『ぇ?』

「お願い!」

『いいですょっ』

「やったぁ!」

そう言って
雷斗さんは私の頭を
わしゃわしゃと撫でた。

『ちょ‼グチャグチャになるじゃないですか‼』

「あははっ はぃ、これ」

私は昨日と同じように
ヘルメットを受け取った。

あっ…

『尋くん!またね!』

私はバイクの後ろに跨がった。

誰かが見ているとは
知らずに…


私の選択は
間違っていたのかな?

恋をしてはいけない人に
恋をしてしまったのかな…?