なんの集まりだったのかな…?

「帰ろっか」

『うん』

わたしと尋くんも
教室を出た

「理沙の髪の毛って明るい色だねっ」

『地毛だよ?』

わたしの髪の毛は
お母さんの遺伝で
元々髪の毛が茶色っぽい。

「そぅなんだ!」

『尋くんの髪の毛ってサラサラしてそうだね⁇』

「触ってみる?笑」

『…いいですっ‼』

「あははっ」

すぐに集まりが
終わったせいか
まだ校舎の中には
たくさんの人がいた。

下駄箱で靴に履き替え
外に出た。

なぜか隣には
尋くんがいた。

ブゥゥン…

ん?バイクの音?

まえを向くと、

ドキドキドキドキッ

いきなり鼓動が
脈を打ち出した。

だって
目の前には

雷斗さんがいたから。

私はハッとした。

今日奈那美に聞いた事を
思い出した。

雷斗さんには
この学校に私の一個上の先輩が
彼女だって…

美也さんって言う人かな…

雷斗さんはきっと
美也さんを待っているんだ。

胸が痛むのはどぅして?
苦しいのはどぅして?