「ねぇ…理沙…もうお昼だょ?」

『えっ⁉』

周りを見ると
みんなご飯を食べたり
騒いだりしていた。

「理沙ぁ⁇様子可笑しいょ⁇熱ある?」

『大丈夫‼屋上行こう‼』

私たちはお弁当を持って
教室から出ようとすると、

「元村さん!」

後ろから声が聞こえたから
振り向くと楓山くんがいた。

「担任が昼休みの間に学級のスローガンを決めとけだって」

『そっかぁ…奈那美、ごめん‼先食べてて‼』

「りょーかぁいっ」

「場所変えようか?」

『うんっ』

私と楓山くんは
使われていない教室に来た。

私が近くの席に座ると
楓山くんは前の席の椅子を
後ろに向けて
向かい合わせになる感じだ。

何気に距離が近い…

『どーするっ⁇』

「どーしょっかぁ…他とは違う感じがいいよねぇ」

うーん…
無難的と言えば
絆とか力を合わせてとかだよね…

違う感じだと…

あっ…
SKY…
昨日、雷斗さんの言葉を思い出した。

『SKYって言うのは…?』

「SKY…?」

『うん…SKYって空って言う意味だから青いょね?だから、空のように美しく、海のように大きくっ感じで…』

「……それいいねっ‼それにしよう‼」

『ありがとっ』