ああ、またか。



彼から切り出されるだろう言葉に、特別何の感情もわかない。



めったに人のこない、言い換えてしまえばよくある告白スポット。



そんな裏庭で、きっと……ううん、確実に。



私はこれから彼氏に別れを告げられる。




「話って?」



眉間ひシワを寄せてなかなか話を切り出そうとしない彼に、私は壁に背中を預けて尋ねた。