ピンキーリング【短編】



「なな。」





優しくあたしの名前を呼ぶ声がする。




あたしはゆっくりとふりかえった。







太陽の光で一瞬目がかすみ、名前を呼んだ人が拓ちゃんと重なる。











名前を呼んだのは、あたしが結婚する優だった。






今まで、ずっとあたしを支えてくれた。












優がいなかったら、あたしはきっと、今も泣いている。







歩きだすことは出来なかった。













今も昔も、あたしは誰かに甘えてばかり。






でも、そんなあたしをうけとめてくれた。













拓ちゃんー…







拓ちゃんは、今、



泣いてる?



笑ってる?














たとえ、


何があったとしても、




あなたはあたしの中で生き続ける。








ずっと、



笑顔のままでー…