「いいよ、もう遅いし。」
あたしがそう言うと、拓ちゃんががあたしの頭をくしゃっとしながら言った。
「だーかーらー送っていくの!
危ないでしょ。」
あたしの頭をくしゃっとする、拓ちゃんの笑った顔が見えた。
拓ちゃんは、また身長が伸びてかっこよくなった。
出逢ったときに比べて、ぐんと大人っぽくなったと思う。
帰り道は、拓ちゃんと手をつないで帰る。
今は冬なのに、つないだ手が熱い。
拓ちゃんの家からあたしの家まではけっこう距離があるのに、2人で歩いているととても短くかんじた。
拓ちゃんのたくましい背中を見ていると、心がほっと安心する。
いつもそばにいてくれるこの人が、きっとあたしの運命の人。
1人でそんなことを考えていた。

