『あ、面接ですね。お名前と年齢、
希望の面接日を伺ってもいいですか?』



電話越しに言われた質問に、
私は慌てて答えた。



「あ、えっと。名前は鈴原姫奈子で、
年齢は15歳。高1です。今週の水曜日
だったら空いてます。」



声が震えているのが自分でもわかる。

電話で緊張しているのに
接客業ができるのかと不安になった。



『ありがとうございます。
水曜日の18時なんかどうですか?』

「だ、大丈夫です!」

『それじゃあ水曜の18時に
お店の方でお持ちしております。』





やっと面接の予約ができた。

履歴書もバッチリ書いたし
あとは面接をしっかり受ければ大丈夫。



面接のことを思うとすごく緊張した。